はじめに

わかままに好き勝手に生きてきた53歳男の私が突然、脳幹出血を発症してからのトホホな記録です。
同様の症状の方へ少しでもお役に立てれば幸いです。

もくじ

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救急車

WiFi機器の再調整のために自宅でルーターとケーブルの差し替えを行っている最中にクラッときた。脳系の病だと瞬時に判断して居合わせたカミさんに救急車を依頼した。すぐさま左半身が麻痺状態になり、立っていられないので横になる。しばらくして救急隊員の声。救急車に乗ったのが判りその後に記憶が途絶える。

長い眠り

とにかく良く寝た。もちろん夢を見る。伊豆大島の港に停泊している客船が病棟になっていてそこに入院している。伊豆大島が東京から近くてモノレールで往復できる。VIPの患者さんがお酒の点滴を許されている。治療に入浴が効果があって入浴を推奨していること。一杯の赤ワインが体に良いこと。病院を抜け出してバーに飲みに行くこと。・・・夢は耳から入ってくる情報をもとにして自分なりの記憶とアレンジして組み立てられたようだ。後日知ったが集中治療室で12日ほど熟睡していたらしい。

目覚め

それまでの音声情報と記憶で入院中なのは自覚した。視界が大きく縦に二重に見える。病院の天井とカーテンが見える。「やばい。仕事に行かなくちゃ。」もちろん体が言う事を聞いてくれない。気管切開されていて声は出ない。点滴類のチューブでつながれている。麻痺側(私の場合左半身)が重い。事情を察しておとなしくする。

気管切開

呼吸目的。投薬。の目的だろうが、のどにプラスチックの管がはまっている。これがうざい。またタンを取るために1日に数回細い管で吸引するけど、これが苦しい。とにかく吸引のあいだ、呼吸ができないので苦しくてしょうがない。特に鼻からの吸引はつらい。

スピーチ

気管切開のプラスチック部分先端に簡単な人口声帯をつけるとがんばればしゃべる事ができる。それまでは家から持ってきてもらったiPodでの筆談だったのでこの差は大きい。 すでにリハビリが始まっていたので、意思疎通には助かる。この頃は10分間車椅子に座っているのがキツイ。長く寝ていたので筋肉が衰えて久しぶりに帰ってきた宇宙飛行士の気分。看護士さんとの会話ではなぜか幼児語になってしまう。言いくるめられた甘えん坊状態。

トイレ

おむつはしているもののトイレに行きたい時はナースコールを押す。ベッドから介助されて車椅子へ。アコーディオンカーテンのトイレまで運ばれてまた介助されて便器へ。終わったら脇にあるナースコールを押して逆戻り。当時はかなりの便秘ぎみ。3日4日はあたりまえ。1週間も出ない時も。「点滴栄養しか摂っていないから出ないんだ。」と思っていたが、半身麻痺のため「ふんばり」がきかないことも要因に。排泄量はきろくされるので言われる事も。「出ないものはしょうがない。」その後おむつからリハビリパンツに昇進。

風呂

不定期だけど風呂に入りたい旨を伝えると風呂の予約を入れてくれる。ストレッチャーにのせられて風呂場へ。看護士さんが全部洗ってくれる。電動で浴槽にも浸かれる。ずっと世間話で盛り上がる。極楽々々。

リハビリテーション病院へ転院 3月12日

入院先の紹介で蒲田にあるリハビリ病院に転院。車椅子ごと福祉TAXIで移動。途中、家の近くを通るものの通過。体はだめだけど意識ははっきりしていたのですごく帰りたかった。

PT:K OT:M(N)ST:H Dr.I

PTはおもに歩きメイン。OTは動作、STは意識、表情、食事などを担当。以上が担当の療法士さんたち。もちろん医師も。ほか看護士さんたち。リハビリは1日3時間程度。 前の病院での噂ではスパルタってことだったがそんなことはない。担当の療法士さんが前日に掲示されるスケジュールに沿ってベッドまで迎えにきてくれる。そのままベッドでのリハビリか、1階などに移動することも。この頃は杖をついて5メートル歩くのがやっと。左手は動かず、流動食をスプーンで運ぶのがやっと。

うす味病院食

病院食は味が薄い。濃い味がとてつもなく欲しくなる。このつらさばかりは体験しないと判らないだろう。今までいかに濃い味を食してきたかが判る時でもある。

虫歯

運悪く入院中に虫歯悪化。冷たいサラダもしみて痛い。外から出張治療できてくれる歯医者さんを予約。車椅子のまま 治療してもらう。請求書での後払いでOK。助かった。

理容

数ヶ月の入院で頭髪も伸びてくる。出張の美容師さんを予約。脱衣所に呼ばれて車椅子のまま散髪。30分ほどで完了。前金制。

入院はもうご免

自由が利かないのはたまらなくイヤだった。わがままに生きてきただけに欲求も大きく、ノイローゼになりそうなぐらい。たまらない。

入院しないための生活を目指す

「二度と入院はしない」とかたく心に誓う。病気そのものより、入院することがイヤだった。節制して入院しないようにがんばろうと思った。

病院内での引越し

退院も近づいた頃、看護士さんから部屋移動の相談があった。同室の患者さんから飴をもらったり、声を掛け合って仲良くしていただけに躊躇したが、同意して引っ越した。3ヶ月間のなじみある居場所ともさよなら。

若い療法士

療法士のみなさんはだいたい20才代。当然療法士さんとの共通の話題は少ない。出身地と名物の話がおもしろい。この頃は空腹感が強かったので、食べ物のはなしが多かった。男性は質素、女性はこだわり系の傾向だった。

中性脂肪とコレステロール値

月に一度の血液検査で中性脂肪がやや高め。発症前は飲酒によるものと思いきや、数ヶ月の入院でも変わらない。Dr.の判断で白飯を80gに制限して体質改善。だんだん数値は下がってきた。コレステロールには青魚、チョコレート、一杯のワインが良いらしい。もちろん病院では摂取禁止

家屋調査で外出6月2日

退院したら当然自宅のトイレ、風呂なんかを使うことになる。うまくつかえるように手すりをつけたり、ベッドを用意したりを決めるのが家屋調査。療法士さん2名と一緒に念願の我が家に向かう。1時間弱の滞在で病院へトンボ帰り。5ヶ月ぶりの自宅なのにゆっくりさせてくれない。

退院7月8日

退院日が決定。自宅近辺の病院に通院リハビリすることになった。他の患者さんから声かけられ、みなさんに挨拶し、6ヶ月もの入院生活からやっと退院。ただし全快という感じではなく継続してリハビリが必要。でも待ちに待った退院だ。杖でどうにか歩ける程度で普通のTAXIで退院。

自宅でのリハビリ生活

トイレに行くのに装具を付けるのが大変。家の中ではつたい歩き。マンションの廊下で杖歩きをメインに自宅リハビリを実行中。99%回復目指してがんばらないでやってます。